医学専門家との共同開発の意義
日本食品エビデンス協会では、機能性表示食品開発のあらゆる工程において、医学専門家と協議し科学的根拠の信頼性を高めています。
医学専門家による監修可能な業務範囲
- 機能性関与成分の相談
- 付与するヘルスクレームの相談
- 想定するターゲットに関した医学的な助言
- 研究レビュー実施における監修・指導
- 臨床試験における責任医師の役割、プロトコル策定への助言、論文投稿
- 医療・介護連携が必要な販路を開拓する際の助言
- サイトや広告における商品の解説・コメント
※医学専門家の専門領域によって、対応が難しい場合もございます。
機能性表示食品の大きな優位性として、厳密な臨床データが必要な医薬品やトクホには使用できないヘルスクレームを表示できることが挙げられますが、そもそも現在の医療現場で求められている機能性が把握できていなければ、その優位性も発揮できません。
例えば、メチル化カテキンによる「目や鼻の不快感を緩和」する機能性は、「医療機関で花粉症の薬を処方してもらえばいいので必要ない」と考える消費者は多いでしょうし、医師も率先して機能性表示食品を勧めるという可能性は少ないと思われます。しかし、大豆イソフラボンによる「骨の成分を維持する」機能性は、医師の間でもまだビスフォスフォネート系薬剤(破骨細胞の活動を阻害させ、骨の吸収を防ぐ薬)を使用することについて賛否が分かれるところであり、医師によっては効果の緩やかな機能性表示食品を勧める場合もあるかもしれないとの見解があります。
こうした医学的な視点を介して、社会に必要とされている機能性を見極めることが、上市後の商品価値を決め、継続的な売上増に繋がります。医療・介護連携による販売チャネル拡大も可能かもしれません。
国民の健康を支える上で、予防医学が占める割合が今後さらに高まるであろうと言われています。医薬品で果たせない役割を補い、消費者のニーズに満たす機能性表示食品の開発を支援致します。
日本食品エビデンス協会が誇る医学専門家
荻野 敏(おぎの さとし)先生
- 大阪大学名誉教授
- 兵庫県立西宮病院 耳鼻咽喉科
専門分野
- 耳鼻咽喉科のアレルギー疾患
- アレルギー疾患の疫学研究、医療経済学
- 漢方治療
略歴
1973年3月 | 大阪大学医学部 卒業 |
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1973年4月 | 大阪大学医学部耳鼻咽喉科入局 |
1978年10月 | 大阪大学医学部耳鼻咽喉科助手 |
1981年6月 | フランス・パリ・ロチルド病院アレルギーセンター留学 |
1985年4月 | 大阪大学医学部耳鼻咽喉科講師 |
1995年4月 | 大阪大学医学部教授 |
2003年4月 | 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻教授 |
2004年 | 大阪大学 評議員 大阪大学医学部保健学科 学科長 |
2013年3月 | 大阪大学定年退職 |
2013年4月 | 大阪大学名誉教授 |
- 所属学会・認定・資格
- 日本アレルギー学会(代議員)
- 日本耳鼻咽喉科学会(代議員)
- 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会(理事)
- 日本鼻科学会(代議員)
当協会による荻野先生のご紹介
耳鼻咽喉科領域におけるアレルギー疾患の診断・治療のスペシャリストであられる荻野敏先生は、大阪大学で長年アレルギー性鼻炎や花粉症の治療・研究に力を尽くしてきました。アレルギー関連の臨床試験にも数多く携わり、これまで850本以上の文献に名を連ねています。またアレルギー疾患の疫学的研究や医療経済学への知見も深く、日常生活のQOLに関する研究もされているため、健康に悩む消費者のライフサイクルに機能性表示食品を組み込む術などをご助言頂いております。
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